ゴルフのスタート前、どのように過ごしていますか?
練習場でボールを打つ。
パター練習をする。
仲間と話しながらスタート時間を待つ。
過ごし方は人それぞれだと思います。
ただ、朝早くに車でゴルフ場へ向かい、そのままスタート時間を迎えると、
「最初の数ホールは身体が動きにくい」
「朝一番はうまく身体が回らない」
「後半になってから、ようやく振れるようになる」
と感じる方も少なくありません。
では、ラウンド前にストレッチは必要なのでしょうか。
僕の答えは、「必要」です。
ただし、身体を柔らかくすることだけが目的ではありません。
今回は、ラウンド前に身体を準備する理由と、僕がおすすめする準備方法をご紹介します。
僕がラウンド前のストレッチをおすすめする理由は大きく2つあります。
一つ目は、身体が力を発揮しやすい状態をつくるため。
2つ目は、ケガを予防するためです。
起床から短い時間や長時間の車移動の後は、股関節や胸、肩周りが思った以上に固まっています。
その状態でいきなりフルスイングを繰り返せば、本来の動きが出しにくくなるだけでなく、身体への負担も大きくなります。
だからこそ、ラウンド前に少し身体を動かし、スイングしやすい状態を作ってからスタートすることが大切です。
また、ストレッチをしていると、
「今日は股関節が少し動きにくいな」
「肩が重たいな」
と、その日の身体の状態に気づくこともあります。
これもラウンド前に身体を動かすメリットの一つです。
ラウンド前だからといって15分もストレッチをする必要はありません。
3〜5分程度でも十分です。
僕ならまずは次の3つを行います。
①股関節を動かす
股関節は、地面からの力をスイングへ伝える大切な関節です。
脚を前後左右に振ったり、大きく回したりして左右それぞれ10回程度動かしてみましょう。
勢いよく行う必要はありません。
「動きやすくなってきたな」
と感じられれば十分です。
②胸を回す
腕だけでクラブを振るのではなく、身体全体で回転するためには胸の動きが欠かせません。
クラブを肩に担いだ状態でも、腕を胸の前で組んでも構いません。
左右へゆっくり身体を回し、胸が気持ちよく動く範囲で行ってみてください。
③肩・肩甲骨を動かす
肩を大きく回したり、肩甲骨を寄せたり開いたりする動きを入れます。
デスクワークや運転の後に固まりやすい部分なので、ここが動くだけでもクラブは振りやすくなります。
ここで一つ注意したいことがあります。
ラウンド前は、座ってゆっくり筋肉を伸ばすスタティックストレッチよりも、身体を動かしながら行うダイナミックストレッチがおすすめです。
ゴルフを対象にした小規模な研究でも、スタティックストレッチやストレッチをしない場合と比べて、ダイナミックストレッチ後にスイングパフォーマンスが良くなったことが報告されています。
ただし、スタティックストレッチ自体が悪いという意味ではありません。長時間、強く伸ばす方法をラウンド直前の中心にしない、という理解が適切だと思います。
参考:Dynamic stretching and golf swing performance(PubMed) ,ストレッチとパフォーマンスに関するレビュー(PubMed)
股関節・胸・肩をまわす。
こうした動きを取り入れながら、身体をプレーするモードへ切り替えていきましょう。
完璧にやろうとする必要はありません。
3〜5分でも身体を動かす習慣をつくるだけで、スムーズにラウンドへ入りやすくなります。
僕は、ラウンド前のストレッチは「身体を柔らかくするため」だけでなく、気持ちよくプレーを始めるための準備だと考えています。
まずは無理のない範囲で、身体を動かすことから始めてみてください。
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